小学生との会話
昨日の小学生塾生の脳トレ実施中での会話です。ちょっとおつきあいください。
脳トレのペーパー問題終了後、私のところに答案持ってきてくれて、当然私のチェック
3枚の問題の内2枚やり直しとなりました。ちょっと悔しそうな顔をしていたと思います。
ですが、この問題なら自力で考えるだろうとノーヒントで、ただ「もう一度問題読み直してごらん」とだけ伝えて再提出。
数分後、見事自分で正解してきました。
「よく頑張ったね。」と声をかけるとうれしそうな顔をしていたのがすごく印象的でしたね。
このとき、一つ質問したくなってこの子に聞いてみました。
「もし、最後まで考えてわからなかったらどうするの?」って。
その子は「?・・・」という顔
続けて「学校の問題がわからないときは答えを見ているの?」と聞き直しました。
「見ていない」(もしかしたら答えはもらってないかもしれませんが)
何聞いてるの?と思われる方もいらっしゃると思いますが私の質問の意図はこうです。
まず、
1.意識調査。問題がわからない場合、解答を見て宿題を済まる。いいかどうか。
2.1の答えによっての私の伝えたいことを伝える。
この2点です。
まず、1の答えは 「見てはいけない」と言うことでした。要するに答えを見ることは悪いこと、ずるいことと思っているということですね。
まじめな子なので多分そう答えるとは思っていましたが、小学生の場合おおむねそう答えると思います。
では、「なぜ悪いこと、ずるいことだと思うの」聞いてみました。
実はここが私の伝えたいことなんですよね。
この子は「写すこと」は「写しておわる」ということと自然に解釈しているわけです。だから「ずるいこと、悪いこと」そう思っているのです。
「じゃ、写した後にもう一度考え直すことはどう?、ずるいことだと思う?」と聞くと
難しそうな顔してましたね。
頭の中では悪いことではないんじゃないかなと思いながらもいいともまだ思えずという感じでしょうか。
「写しておわるだけ」と「写した後、それを自分でもう一度考える」、この二つの「写す」という行為は大きく違ってきます。
その子には後者の「写す」を伝えたいわけです。
中学校に入れば、ワークの答えがいきなり渡されるでしょう。解答を渡す意図をちゃんと伝え渡したとしても、教室の多くの生徒にその意図が伝わるかわかりません。
塾では、予習中心ですので当然、最初は教えて問題を解くことになります。しかし応用問題は、教科書の内容を理解し、考え解答を導き出します。わからない問題は多く出てきます。そのとき最初から最後まで質問するより、解説書や解答見て自分なりに考える。
その習慣が頭を鍛え、考える力を養うものだと思っています。
解答は使い方を間違わなければ、見てもいい。そして考えそれでもわからなければ質問する。そういう習慣をつけてもらい常に「自分で考える力」をつけてもらいたいですね。
そういう会話を生徒としていきたいものです。