今でも尊敬している人
今でも尊敬している人がいます。以前勤めていた社長です。その方からいろいろ教わったことが、今の自分を形成していると思っています。
その中の一つのエピソードです。
私は、その会社の経理総務担当として入社しました。今でも忘れませんが、地代家賃の支払いの時でした。支払日は毎月25日、銀行が定休日の場合は前日というものでした。
この時、私は振込日を忘れてしまい、気が付いてたのですが月末まで支払いに行きませんでした。当然報告もしていません。自分勝手に決めて行動していました。
翌日、社長から大目玉。怒鳴りつけられました。しかし、私は、怒られた意味が分かりません。
自分の中では、報告しなかったことと自分勝手に決めて行動したことで怒られたのかなと考えていました。
後日、社長が私に問いかけてきました。なぜ、叱られたと思うと
社長には自分なりの理由を言いましたが、確かに報告しなかったことはだめだだが、自分で考えた行動には怒っていない
頭が混乱してきました。ではなぜか?
理由は、相手のことを考えていないこと。またきまりには何らかの意味があるからだと。確かに支払い期限は.月末だからそれでいいのかもしれない。でも、毎月同じことをしていると、相手はその日を基準に生活のリズムを計画しているかもしれない。その振り込みがないことで支払いができなくなるかもしれない。いろいろ相手に迷惑をかけることになる。25日に意味があるわけだはないが、決まったことを繰り返すことに意味があるのだと
今後、もしそういうことがあれば、確実にそうだん、報告をしなさいと付け加えられました。なるほどなって感じでした。
まだ軽い感じでしょ。この時までは。
でも、後日、営業部長にその後の話をきいて、その軽さは飛んでしまいました。
実は、社長が、地主さん一人一人に頭を下げに回っていたと。(地主さんは7~8人いたと思います。)
当然、怒られた以降そのことに社長は一言も触れていませんし、蒸し返しもしていません。
自分一人で、回ってくれていたそうです。たまたま部長が地主の一人から聞いたそうです。
自分が安易に考え、行動したことで、社長に頭を下げさせたことへの罪悪感に打ちのめされた感じがしました。
それ以後私は、自分でこう誓いました。先人が決めたことには意味がある。
その意味を確認理解した後自分の意見を言おうと・・・・・